腱鞘炎

腱鞘炎とは、手首や指先にある腱や腱鞘に炎症が起こる症状のことです。50歳代と20歳代の女性に好発し、お子様を抱っこされる機会の多いお母様や、デスクワーク、指先を酷使する仕事をされている方が発生しやすく、痛みを感じたら少しでも早く適切な治療を受けていただく事が理想的です。

『ド・ケルバン』は親指からたどっていき、手首の付近に痛みが発生します。ここには親指を外に開く筋肉や親指を伸ばす筋肉が通っています。手首や親指をよく使う方や、お子さんの抱っこなどで痛めてしまうお母様も多いです。産後はホルモンの関係でも発症しやすいと言われております。

『ばね指』は指を曲げる筋肉が指先につく途中のトンネルでの摩擦により炎症を起こす病態です。この疾患も指や手をたくさん使う方に多いです。指の付け根にMP関節という関節があり腱の走行が強く変わる部位になるため、その近くにある腱鞘が痛みが出やすいです。症状がひどくなると痛みに加えて弾発現象という引っかかりが出てきてしまいます。